リターゲティング広告の仕組みや特徴をカンタン解説!
# マーケティング
2021/07/07
以前に「【初心者向け】リスティング広告「検索連動広告」について、やさしく解説!」というリスティング広告についての記事を書きました。 リスティング広告だけでも効果が見込める手法ですが、リターゲティング広告と併用してマーケティングすることで更なる効果が期待できます。
では、リターゲティング広告とは何なのか、仕組みやメリットについて解説していきたいと思います。
Contents
リターゲティング広告とは
一度ウェブサイトに訪れたことのあるユーザーに対して、広告掲載する手法になります。ウェブサイトに訪れたことのあるユーザーに絞ってアプローチできます。Google、Yahoo!を始め、様々な広告媒体がメニューとして提供している機能になります。
リターゲティング広告の重要性
リターゲティング広告は集客にとても重要な役割を果たします。
ユーザーの大半はウェブサイトから離脱している
アクセス解析をするとウェブサイトにどれくらいのユーザーが訪問して、そのうちどれくらいが目的(購入や申込など)を達成したのかといったデータを取ることができます。その割合を「コンバージョンレート(CVR)」というのですが、このCVRは、10%未満というのが一般的です。ということは、ウェブサイトに来たユーザのうちの90%以上の人は、ウェブサイトに訪問したけれど、何もすることなく離脱しているということになります。
リピーターを増やすことが大切
90%以上のユーザーがウェブサイトから離脱していると悲観してはいけません。インターネットは、同じ商品やサービスの情報が数多と存在します。その情報を比較検討して、より良い条件で必要な商品やサービスを手に入れたいというのがユーザー心理です。なので、ウェブサイトから離脱するのは当たり前の行動です。
何もしなくても、ウェブサイトに再訪問して商品購入や申込をしてくれるユーザーいます。ですが、そのまま購入を忘れてしまったり、意欲が下がってやめてしまうユーザーもいます。一度は興味を持ってウェブサイトに訪問してくれたユーザーですから、何もせず放置するのは集客機会を減らしてしまう可能性があるので、もったいないですね。
重要なのは、離脱したユーザーにまたアプローチするにはどうしたらよいかということです。 そこで活躍してくれるのが、リターゲティング広告になります。
一度は興味を持ってくれたウェブサイトに訪問してくれたユーザーにアプローチすることができるので、目的を達成できる確率が高い広告として期待できます。
リターゲティング広告の仕組み
リターゲティング広告はどのような仕組みで配信されているのでしょうか?配信の仕組みについて紹介します。
タグとクッキーでユーザーを追跡
まず、リターゲティング用の「タグ」をウェブサイトに設置する必要があります。このタグは、Google、Yahoo!、その他の広告媒体それぞれのタグがあり、運用する媒体のタグを設置します。
タグが設置されたページをユーザが訪問すると、サーバから「クッキー」というものがそのユーザのブラウザ(「Chrome」、「safari」など)に付与されます。このクッキーを目印にしてユーザーを追跡し、ユーザーが見ている別のウェブサイトの広告枠に自社広告が表示される仕組みになっています。
広告運用にはリストが重要
リターゲティング広告を運用する上でもう一つの重要なものが「リスト」というものです。これはリターゲティングして広告を追跡配信するユーザの一覧のことです。リストは一定の条件を指定して作成することができます。
例えば、
- ウェブサイトを訪れた全ユーザー
- 特定のページを訪問したユーザー
- 目的に達した / 達しなかったユーザー
- 特定の端末のユーザー
- 特定の性別・年齢のユーザー
- 特定期間にウェブサイトを訪問したユーザー
といった様々なリストを作成することができます。
そして、これらの異なる条件のリストを組み合わせて新たなリストを作ることも大切です。
例えば、定期購入が必要な商品ならば、購入したユーザーを一定期間後に追跡して広告を表示したり、一度申込することで完結するサービスであれば、申込したユーザーには広告を表示しないようにしたり、特定のページを見たユーザーのみに広告を表示するといったように、目的に応じてリストの作成・広告の運用方法を検討することで費用対効果の高い、より良いリターゲティング広告運用につながっていきます。
リターゲティング広告のデメリット
リピーターを効率よく増やすことができるリターゲティング広告ですが、デメリットもあります。 それはユーザーに嫌気をあたえてしまうこともあるということです。 同じ広告が他の複数のウェブサイトに表示されるのでうざったいと思うユーザーは少なくないかもしれません。極端に言えば、ブランドイメージを損なったり、顧客を失ってしまう可能性もあるので広告配信には注意が必要です。
そういったことを防止するため、フリークエンシーキャップの設定を必ずおこないましょう。フリークエンシーキャップとは、同じユーザーに表示される広告の回数を制限する機能です。 フリークエンシーキャップを設定すると、1 人のユーザーに対する広告の表示回数を、日単位、週単位、月単位、あるいはこれらを組み合わせて管理することができます。 リターゲティング広告の表示頻度は、実際に広告運用してデータを取り、そのデータをもとに改善設定することが大切です。
代表的なところから始めよう
リターゲティング広告は、提携ウェブサイトのネットワークを持つ広告サービスに広告を出稿し、そのネットワーク内の提携先広告枠へ出稿した広告が配信される仕組みになっています。
代表的なのが、
- GDN(グーグル・ディスプレイ・ネットワーク)
- YDN(ヤフー・ディスプレイアド・ネットワーク)
になります。この2つから広告出稿すれば、広告媒体の大部分をカバーできるので、この2つの運用から始めましょう。
まとめ
リターゲティング広告は、リピーターを効率よく獲得できる費用対効果の高い広告です。
リスティング広告(検索連動広告)で、新規ユーザーにウェブサイトにアクセスしてもらい、その来訪ユーザーが離脱した後は、リターゲティング広告で追跡したユーザーへ広告を配信、ウェブサイトへの再訪問を促して、購入・申込などの目的を達成するといった流れを作ることができます。
リスティング広告とリターゲティング広告を併用して集客につなげましょう。