ホームページの画像の効果と撮影のポイント
# Web デザイン
2021/03/31
ホームページに掲載する画像は、デザインや構成、コンテンツの内容と同様に、商品やサービスをアピールする重要な要素です。人は視覚的要素を重視し、魅力的なビジュアルに惹かれます。ですので、ホームページに掲載する画像にもこだわる必要があります。
ホームページのコンテンツは、テキストと画像や動画で成り立っています。
テキストは商品やサービスの内容や魅力、メリットを文章でユーザーに伝え、ユーザーにそれらの情報を納得してもらうためのものです。そして、効果的に画像を掲載することで、テキストでは伝えきれない視覚的要素からアピールすることで、より具体的にビジネスの魅力を伝えることができます。
Contents
ホームページの画像の効果
テキストはユーザーに商品やサービスの情報を正確に伝える効果がありますが、画像はユーザーにどういった効果をあたえるのか紹介します。
目を引かせる
ホームページが表示されたとき、画像があったら、まずはそっちに目が行きませんか。 色んなページを見て、思い返したときに文章よりも画像の方が印象に残っていることが多いかと思います。 それは人が直感で反応してしまう、本能的反応が働いているためです。
イメージさせる
人は基本的にはイメージできない事は行動に移しません。 商品画像やサービスを受けている画像等を掲載することで、実際に自分が商品を購入した時やサービスを受けている状態をイメージしやすくなります。画像にはイメージさせて行動を促す効果があります。
印象づける
画像は、視覚でユーザーの感情に働きかけ、印象を与えます。良い印象を与えたいときは、「キレイ」「かわいい」「元気」「明るい」などのイメージを与えるポジティブな画像を。悪い印象を与えたいときは、「気持ち悪い」「汚い」「暗い」などのネガティブな画像を使うことで、良い印象も悪い印象も与える事ができます。
内容を把握してもらいやすくする
ホームページのテキストは、新聞や本などと比べると、読み飛ばされることがよくあります。文章の内容に合っている画像を掲載することで、画像から文章の内容を把握してもらいやすくなります。 画像を掲載することで、コンテンツの表現力や伝達力が上がり、具体的な意図が伝わりやすくなります。
ページからの離脱を防ぐ
文字ばかりのページでは、ユーザーの集中が切れやすいです。長文はユーザーを疲れさせたり、飽きさせてしまうことがあるため、なにも対策しなければ、ページから離脱していってしまいます。画像を適度に使用して、ユーザーが集中力を保て、一呼吸できるように工夫すれば、ユーザーの離脱を防ぐことに繋がります。
以上のように最適な画像をうまく掲載することで、ユーザーのコンテンツへの興味を高めることができます。そして、コンテンツの理解が深まり、結果につながっていきます。
撮影のポイント
ホームページに掲載する最適な画像を用意するために、いくつかのポイントを意識することで、見栄えのいい魅力的な画像を撮影することができます。画像を撮影する際のポイントを紹介していきます。
撮影する場所を明るくする
撮影を行う場所の明るさを意識します。屋内で撮影する際には、撮影用の照明機材を用意して明るさを確保したり、自然光をうまく取り入れたり工夫することが大切です。屋外で撮影する際には、季節や天気、時間帯を考慮してベストなタイミングで撮影できるようにスケジュールを組むようにします。
人物画像は人柄や雰囲気を意識する
人物画像を撮影するときは、人柄や雰囲気を意識して、持ってもらいたい印象になるように意識して撮影します。顔の表情だったり、姿勢やポーズ、服装や髪型などの身だしなみ等で大きく印象が変わります。 基本的には、ユーザーに緊張感が伝わらないよう、リラックスして撮影に臨むようにしましょう。
見せたいをはっきりさせる
見せたいものをはっきりさせるために、背景をぼかしたり、背景に余計なものが写らないようにします。背景がごちゃごちゃしていると、目立たせたいものが背景と混同して目立たなくなってしまいます。商品写真の場合であれば、白い紙や布を背景にして使用して撮影すると商品がキレイに見えます。
補色を使う
補色とは、互いの色を最も目立たせる色の組み合わせのことで、色相環と呼ばれるカラーマップで反対側に位置する色が補色にあたります。 メインの被写体の色に対して「補色」にあたる背景を選ぶことによって色彩が際立ち、メインの被写体を更に強調させることが出来ます。
色んな向きから撮影する
一定の向きからではなく、色んな向き・距離から撮影するよう心掛けましょう。できるだけ多くの画像を撮影しておくことで、素材不足が防げますし、撮影ミスがあっても他の写真で補うこともできます。また、メインの被写体をより魅力的に見せる方法が見いだせるかもしれないからです。構想を練ることも大切ですが、さまざまな角度・距離から、試行錯誤して撮影してみるのも一つの方法です。
ホームページに掲載する画像は重要
人間の脳の約8~9割は視覚情報で成り立っていると言われています。
【参考図書】
『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972) p4「図1.2 五感による知覚の割合」
『屋内照明のガイド』(照明学会編 電気書院 1980) p9「表1-1 人間の5官の情報能力」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000181979
ホームページに掲載されている画像は視覚を通して、商品やサービス、情報の価値や効果をユーザーに直感的に感じさせ、内容を納得してもらうためのテキストへと誘導するツールとしてとても重要です。
コンテンツに最適な画像を掲載すれば、効率良く多くの情報をユーザーに伝えることができ、ホームページの目的達成につながっていきます。