アドネットワークって?仕組みや特徴をカンタンに解説!
# マーケティング
2021/06/23
ウェブ広告には様々な種類・出稿先があり、その中から集客につながる広告を選択して運用するのに、知識や経験、手続きや広告配信等の多くの作業が必要でした。そういった問題を解消し、広告配信しやすくしたのがアドネットワーク広告になります。
Contents
アドネットワークとは
ウェブサイトやポータルサイト、SNS、ブログ等の複数の媒体を集めたネットワークを構成し、それぞれの媒体にまとめて広告配信される仕組みとなっているのが、アドネットワークになります。
広告配信は入札形式となっており、アドネットワークサービスで広告内容の登録をする際に、広告配信先の媒体条件やバナー、表示させるページのURL、入札金額の登録を行います。 そうすることで、広告が多数のWebサイトに一括で配信され、効率的に広告運用ができるようになりました。
アドネットワークの課金方式
アドネットワークでは、広告媒体によって課金方式が異なります。課金方式で費用が発生するタイミングが変わるので、配信先の広告媒体の課金方式を必ず確認しましょう。 主な課金方式は4種類です。
クリック課金
広告が表示されて、クリックされたタイミングで費用が発生します。表示されただけでは費用は発生しません。 ユーザーが能動的に広告をクリックしてサイトに訪問する確率が高いので、費用対効果が期待できます。
費用の相場は、1クリック10円~数百円 ※競合の数や入札状況によって変動します。
インプレッション課金
広告が表示されたタイミングで費用が発生します。クリックされたかどうかは関係がありません。一般的に一定回数の広告が表示されたタイミングで費用が発生するということが多いです。
費用の相場は、1000回表示あたり10円 ※競合の数や入札状況によって変動します。
成果報酬課金
宣伝した商品の購入やサービスの申し込み、お問い合わせがあったタイミングで費用が発生します。 成果が発生した時のみに費用が発生する分、費用単価が高くなるので、商品やサービスの金額を考慮して出稿するか判断する必要があります。
費用の相場は、1成果あたり数千円~数十万円 ※商材の種類によって変動します。
インストール課金
インストールしたユーザー数に応じて費用が発生します。アプリなどの広告配信する際の課金方式です。
費用の相場は、1インストールあたり100~250円 ※出稿する媒体によって変動します。
代表的なアドネットワーク広告サービス
Googleディスプレイネットワーク(GDN)
Googleが提供するアドネットワークです。配信対象はGoogle Finance、Gmail、Blogger、YouTube といった Google ウェブサイトをはじめ、食べログ、pixiv、livedoor、BIGLOBE、Ameba、Google AdSenseを利用している個人ブログなど、Google と提携する 200 万以上のウェブサイトと65万種類以上のアプリで構成される世界最大規模のアドネットワークになります。リーチ範囲はインターネット ユーザーの 90% 以上にのぼります。最低出稿金額の制約がなく、導入しやすいサービスです。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
Yahoo! JAPANトップページ、Yahoo!ニュースや主要提携パートナーサイトにバナーや動画広告が掲載できます。少額からの出稿ができて、予算に応じた広告運用が可能です。
LINE Ads Platform for Publishers
2019年8月にスタートしたLINEのアドネットワークです。LINEの関連アプリはもちろん、パートナーパブリッシャーの「AbemaTV」「TikTok」など、4,600以上の外部アプリメディアに広告を配信可能です。
アドネットワーク広告のメリット
広告運用負担の軽減
アドネットワーク導入前は、広告媒体ごとに広告掲載作業を行う必要があったのですが、アドネットワークの導入によって、入稿・入札するだけで様々な媒体に一括で広告掲載できるようになりました。 そして、かかった費用も統一されるため、予算管理・運用しやすくなります。
質の高い効果測定
アドネットワークで効果測定を一元管理しており、表示回数、クリック数、コンバージョンなどの質の高いデータを入手できます。そのデータを活かして、より効率の良い広告運用が可能になります。
細かい配信設定が可能
配信する時間や曜日・地域などを配信設定することが可能です。一度、広告を見たユーザーに対して、さらに広告表示させるリターゲティング配信も可能です。ターゲティングすることで効果の高い条件で広告配信でき、費用対効果が期待できます。
アドネットワーク広告のデメリット
広告が重複して配信される恐れがある
アドネットワークを複数利用すると、同じ媒体に広告が配信される可能性があります。重複して配信されてしまうと、広告費を無駄に使ってしまい、それぞれの広告の効果が下がってしまうことがあります。重複掲載で、過度に広告掲載され、ユーザーに嫌悪感を与える場合もあるので、注意が必要です。
ターゲットでないサイトに出稿される場合がある
配信先の媒体を選べないので、ターゲットでないサイトに出稿されたり、ブランド・イメージに沿わない媒体に広告が配信されてしまう可能性もあります。 アドネットワークによって、特定のサイトに広告を掲載しないようにしたり、アドネットワークが分類しているカテゴリーごとに広告配信するかしないかを選ぶことができる場合は、設定するようにしましょう。
最適なアドネットワークを選んで広告配信を!
アドネットワークは、効率的な広告配信に欠かせないサービスです。アドネットワーク広告を活用する際は、商品・サービス、配信媒体、ターゲット等の条件を考慮して最適なアドネットワークで広告配信することが大切です。配信後は、効果測定の分析やコンテンツの見直しを行い、成果の拡大につなげていきしょう。